静かな朝、内宮へ出発
丸二ホテル伊勢でゆっくりと一人時間を満喫しAM9:00チェックアウトです。
ホテルから内宮へ、効率重視のルート選択

丸二ホテル伊勢から伊勢神宮・内宮へのルートとしては、
伊勢市駅からバスで行くのが王道ルートですが、前日に二見浦へ行った際のバスで、五十鈴川駅からもバスに乗れることが分かったので、
ホテルから一番近い駅・宮町駅から電車に乗り、五十鈴川駅で下車してバスに乗るほうが、
一度伊勢市駅へ出るよりも効率が良いと思い、ホテルから宮町駅まで歩いていくことにしました。
宮町駅まではホテルから歩いて5分ほど。
小さな無人駅で、ローカル感満載でした。
近鉄線は切符を購入しなくても、クレジットカードのタッチ決済で乗車可能なので、とても便利です。
五十鈴川駅から内宮へ

五十鈴川駅に到着すると、こちらからバスに乗車する人もたくさんいました。
内宮までの道は年末という事もあり、それなりに混雑していて、途中の猿田彦神社などの駐車場も満車となっていました。
マイカーで来なくて大正解でしたし、伊勢市駅からのバスだと、もっと時間がかかったかもしれません。
いざ、伊勢神宮内宮へ
朝の宇治橋、空気が変わる瞬間

内宮に到着。
すでにたくさんの人でにぎわっており、宇治橋はいっぱいでしたが、ゆっくりと歩いて境内に入りました。
やはり、境内に入ると空気が変わります。
とても澄んだ空気で、すごく清々しいです。
五十鈴川御手洗場での禊
内宮ならではの清めの場所

まずは五十鈴川の御手洗場で手を洗って禊をします。
この五十鈴川に降りられる場所自体が、内宮では手水舎と同じ役割をしているそうです。
昔の人は、ここで全身の禊をしてからお参りしたとのこと。
また、この御手洗場より上には、人が水を使える場所はなく、神様専用の川になっているそうです。
内宮正宮へ
天照大神にご挨拶

まずは内宮正宮に参拝です。
石段より上での写真撮影は禁止されています。
日本の最高神と言われる天照大神。
厳かな気持ちで神前に立ち、ご挨拶と感謝をお伝えしました。
実はここには、お賽銭箱がありません。
お賽銭をしてはいけない場所なのですが、なかなかそれを知っている人はいないため、
多くの人がお金を投げ込んでしまいます。
そのため、それを受けるために白い布が敷かれているのです。
私幣厳禁という考え方
天照大神と祈りのかたち

なぜお賽銭をしてはいけないのかというと、
天照大神は日本の神の最高神と言われる、最も高貴な神様であり、
その神様に私的な願い事をしてはいけない、という習わしがあるからだそうです。
これが「私幣厳禁」という考え方です。
ここで、神様についての私の拙い豆知識ですが、
神様には「天の神様」「地の神様」、そしてもう一つ「宇宙の神様」がおられるそうです。
天照大神は「天の神様」。
なので、個人の願い事を聞くというよりは、
この世界の安寧のために見守り、導きをしてくれる神様。
神宮では、私的なお願い事をするよりも、
「自分が世のためになるように頑張ります」という報告や、
そのための導きと見守り、そして日々の感謝をお伝えするほうが、届きやすい……らしいですよ!
お賽銭という行為について
「返す」という祈りのかたち
お賽銭について、もう少し。
お賽銭は、自分が働いて得た恵みを神様にお返しする、という行為なのですが、
もともとは、お米などの農産物、海産物といった恵みをお供えしていたことに由来します。
ここからは、私なりの解釈
ここからは、私の想像による解釈ですが、
もともとそれを司っているのは太陽神である天照大神なのですでにそこには不自由していない。
だからこそ、その恩恵を理解しているという意味で、感謝があれば十分だ、ということなのではないでしょうか。
それよりも、私たち人間が、
どのようにこの国のために努力し、成長していくのか、
ということのほうが大事なのかな、と思ったのです。
天祖降臨の神話~稲穂とともに託されたもの

神話の中では、天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、この地に降りてきた
「天祖降臨」というエピソードがあります。
天照大神は、瓊瓊杵尊が地上に降りる際、
「日本の国は米を作ることで豊かになる」として、稲の穂を持たせたそうです。
そして、瓊瓊杵尊が地に降りた際、
もともと地の国にいた猿田彦と出会い、
猿田彦の案内によって高千穂の地へ至った、という話です。
国津神という存在~地の神様たちの役割

ちなみに、「地の神」とは、日本の自然界にもともと存在していた
八百万の土着の神々のことを指します。
出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)が、
その地の神の最高神とされているそうです。
国津神(くにつかみ)とも呼ばれるこれらの神様たちは、
人々のご縁や、農業、生業の繁盛など、
より具体的で人の営みに近いことを司っているとされているため、
個人的なお願い事については、この国津神様たちが専門なのかもしれませんね。
内宮の別宮をめぐる
内宮内にある別宮にもお参りします。
荒祭宮(あらまつりのみや)

天照大御神・荒御魂に決意を伝える
御祭神
天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみ・あらみたま)
荒御魂とは、神様が積極的に力を発揮される側面のことを言うようです。
正宮は和御魂(にぎみたま)といって、その力を安定させ、守る神様。
なので、
感謝は和御魂に、
決意は荒御魂にご報告すると良いそうですよ。
こちらはアグレッシブに動いておられる神様なので、お賽銭をしました。
風日祈宮(かざひのみのみや)

自然の力と向き合う場所
御祭神
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神で、
風雨を司る神、級長津彦命(しなつひこのみこと)、
級長戸辺命(しなとべのみこと)です。
雨風は農作物に大きな影響を与えるものという事で
正宮に準じて、丁重にお祀りされているそうです。
自然への畏敬の念を思い出す
昨今は自然災害が頻発し、
第一次産業が甚大な被害に見舞われることも少なくありません。
やはり自然というものは、
人間の力の及ばぬ、強大な存在だなあと感じます。
どんなにテクノロジーが進化しても、
自然の恵みがなければ、私たちはそのテクノロジーを生かすこともできません。
こちらの神前に立った際、少し風を感じました。
自然に対する畏敬の念を、忘れずにいたいものです。
五感で感じる内宮の時間
「今、ここ」に立っているという実感

境内は本当に清々しい木々に包まれていて、
歩きながらとても穏やかな気持ちに満たされました。
風を頬に感じ、
鳥のさえずりが鳴きわたり、
五十鈴川の流れる水音、
玉砂利を踏みしめる自分の足音。
そのすべてが重なり合って、
「今ここにある」という実感を、静かに授けてくれました。
ふと漂う、薪の匂い
神様の台所と出会う

荒祭宮から下ってきたところで、
薪を燃やすような匂いを感じ、ふと左へ目をやると、
建物の屋根から湯気が立ち上っていました。
耳を澄ませると
「こんっ、こんっ」
という音。
覗いてみると、神職の方々が餅の入った番重を運んでいました。
餅を切っていた音なのかもしれません。
神職の方々が一つひとつ触れて、餅の固さを確かめているようでした。
忌火屋殿(いみびやでん)・祓所

神様の食事を整える場所
この建物は
「忌火屋殿(いみびやでん)・祓所」
という場所だそうです。
神饌を調理する場所は「神様の台所」とされ、清浄な火(忌火)を火鑽具で起こしてお供え物を作ります。建物前の庭は祓所と呼ばれ、祭典の前に神饌や神職を清める場です。神饌には米を中心に、酒や海・山の幸、旬の野菜などが用いられ、神様へ捧げる食事として整えられます。
静かな営みに立ち会えた幸せ
神様のための台所だったのですね。
観光として歩いているだけでは、
なかなか出会えない光景。
そんな貴重な場面に立ち会うことができて、
とても幸せな気持ちになりました。
内宮参拝の締めくくり
思いがけない贈りもの

お参りを終えて帰りの宇治橋を渡っていると、
五十鈴川に何か激しく動く小さな影を見つけました。
じっと見てみると、
なんと「カワセミ」でした。
五十鈴川に舞う、青とオレンジ静かに共有する感動
遠目にも青とオレンジの鮮やかな体が見えて、
何度も川に飛び込む姿を見せてくれました。
沢山の人で溢れる橋の上で、
カワセミに気づいている人は本当にわずか数人。
またもや素敵な自然の姿を見せていただけたことに、
深い感謝と穏やかな感動を感じました。
次は、お楽しみの時間へ

最後の鳥居で振り返って挨拶をしたところで、
ちょうどお昼時。
お腹もすいたので、
おはらい町・おかげ横丁へ、
美味しいものを求めて歩き始めます。

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