【伊勢巡りひとり旅】⑥導きと静寂のあいだで|猿田彦神社と月読宮

猿田彦神社 一人旅

 おはらい町から、旅の終着点へ

ピンク色の椿が猿田彦と猿女君に似合う気がした

おはらい町でお腹はすっかり満たされ、ほろ酔いでひとりルンルン気分の内宮参拝でした。
時間は13時過ぎ、そろそろ伊勢旅も終わりに近づきました。

最後の目的地、猿田彦神社に向かいます。

猿田彦神社・佐瑠女神社


猿田彦神社へ向かう道のり

大人気の猿田彦神社

おはらい町の終点から猿田彦神社までは、歩いて5分から10分ほど。

猿田彦神社に到着すると、こちらもお参りの行列ができていました。


導きの神・猿田彦大神と佐瑠女神社

猿田彦と天宇受売命

猿田彦神社の御祭神はもちろん猿田彦大神、
そしてその妻である猿女君の佐瑠女(さるめ)神社も、同じ敷地内にあります。

二見浦編の記事でもご紹介しましたが、猿田彦大神は天祖降臨の際、瓊瓊杵尊を高千穂の地まで先導した土着の神です。
いや、海の中にいたので海着の神ですかね?

そして猿女君は天宇受売命で、瓊瓊杵尊のお供として天から降りてきた女神です。
天岩戸開きで舞を踊って天照大神を岩戸から誘い出した話でも知られています。
のちに猿田彦と夫婦になって二見浦の地に行きついた、という神話です。

この神話のエピソードから、
猿田彦は「導きの神」、
猿女君は「芸能の神」として信仰されています。

再び出会う、夫婦神 ― 旅の始まりと終わりが重なる場所

二見浦の夫婦岩と無事カエル

私はこの伊勢旅の最初に二見浦を訪れて、この夫婦の二柱にお参りしました。
神話のストーリーを感じながらこの二日間を過ごしてからの、猿田彦神社と佐瑠女神社。

最後にふたたびこの夫婦の二柱にご挨拶ができて、
なんだかとても暖かい旅になったなあと、
お参りの行列に並びながら感慨深い気持ちで居ました。


佐瑠女神社と、夢を追う人たちの気配

この二柱にお参りして、ふと気づいたのですが、
境内になんとなく美男美女が多い気がする……気のせいかもしれないけど。

佐瑠女神社は芸能の神として、多くの芸能人やアーティストが参拝していて、
有名人の名前が入った奉納ののぼりが沢山立っていました。

もしかしたら芸能の道を目指す方々が多く参拝に来ているのかもなー、
なんて勝手に想像してしまいました。


それぞれの道を歩く人へ

私も自分の道を歩みたいと思っている一人なので、
そんな夢を追う人たちが、どうぞ幸せに、
夢の実現の道を歩んでくださったらいいなあと。

一エンタメファンとしても、そんなことを思ってしまいました。

そして、この猿田彦神社でもう一つ見ておきたいものがありました。


御神田

今は田を休める冬

それは神様の田んぼです。

猿田彦神社の本殿の裏に回ると一枚の田があります。

毎年5月5日に猿田彦神社で行われる「御田祭」は、豊作を願って早苗を植える伝統行事です。桃山時代の装束をまとった人々が田楽に合わせて苗を植える姿が特徴で、田植えの後には豊作や漁の吉凶を占う神事や踊りが続きます。初夏の伊勢を象徴する祭りとして親しまれています。

天祖降臨の際に瓊瓊杵尊は天照大神からこの国は稲作で豊かになると稲穂を手渡されてやってきたというエピソードがあって、この伊勢の地と神々とお米というのはとっても大事な繋がりなので神様の田んぼをを一目見たいと思いました。

昨今は米に関するニュースが絶えませんが、改めてこのお米稲作というものが私たち日本人の暮らしの中で大切な存在であるかという事を心に深く感じて、同時に感謝の気持ちに溢れましたし、何か自分の活動の中にも生かしていきたいという思いになりました。


月読宮

旅の終わりに、もうひとつのお参り

静かな月読宮

猿田彦神社でお守りをひとつ頂いて、五十鈴川駅へ戻ることにしました。
バスだと5分で着きますが、何となく旅の余韻を味わいたい気持ちで徒歩で行くことに。

25分の徒歩と、五十鈴川駅から近鉄特急で名古屋へ戻るという帰路の工程です。

本当は最後に月読宮に行こうと思っていたのですが、二日間の旅でだいぶ疲れていました。
帰りが遅くなるとしんどいなと思いながら歩いていたものの、五十鈴川駅までの道のりを半分ほど来たところで、月読宮の目の前にいました。

時間はもう14時過ぎ。
日が傾きかけた境内は木々に覆われ、なんだかひんやりした空気に包まれていて、人も少ない様子。

不思議なことに、そのまま通り過ぎることができず、最後にお参りに伺いました。


静寂に包まれる月読宮

常緑樹に囲まれた境内

月読宮の鳥居をくぐると、常緑樹に覆われた境内はひんやりと、
でもとても澄んだ空気が流れていて、これまでお参りしてきた神社とはまた違う、静かな時間がありました。

月読尊は天照大神の弟神で、月の満ち欠けと夜を司る神様です。
ここでは伊弉諾尊、伊弉冉尊の二柱とともに祀られています。

静かに、厳かにご挨拶と感謝をお伝えしました。

ここは神宮の別宮ではありますが、非常に慎ましい雰囲気です。
授与所もとてもシンプルで、神職の方もお一人だけ。
御朱印などは少し待つことがあるかもしれませんが、せかさず慎ましく受けたい場所だなと感じました。


五十鈴川駅から名古屋へ

近鉄特急で名古屋へ帰ります

月読宮をあとにして、10分も歩かないうちに五十鈴川駅に到着しました。
その場でオンラインで特急券を購入し、40分ほど待って乗車。

この日は年末ということもあり、全指定席が完売。
事前に特急券を予約しておいた方が安心だったかもしれませんが、運よく1席確保できて、無事名古屋へ帰還しました。


名古屋駅でのお土産補足メモ

名古屋駅のJR名古屋高島屋で、お正月の食材を少し購入。

実は名古屋駅には、赤福や伊勢せきや、白鷹などの有名メーカーのショップがあります。
伊勢で買いそびれてしまっても大丈夫。

少し風情には欠けるかもしれませんが、同じものはちゃんと買えます。
現地で買うと荷物が重くなるので、遠方から来られる方や身軽に旅したい方には、名古屋購入も十分ありだと思います。


まとめ|物語に導かれた伊勢旅

今回の年末伊勢旅は、私にとって
日本の神話の物語に導かれるように巡ることができた、何とも感慨深い時間になりました。

普段は意識することのない、
この美しくて四季の自然の恵み豊かな地に生まれ育ったことへの感謝が、心の奥から湧いてきて、
新しい年もこの気持ちを忘れずに、自分の軸をしっかり持って生きていきたいなと思いました。

また、伊勢の美味しいものにたくさん出会えたこと、
人混みの中でもちゃんと自分のペースと世界を保ちながら楽しめたことも、
この旅の大切な収穫だったと思います。


というわけで、
年末の伊勢女ひとり旅は、これにて完。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた、次の旅の記録でお会いしましょう。

【伊勢巡りひとり旅】①~⑥まで。
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